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第37回日本臨床工学会

ご挨拶

臨床工学技士の未来を、ともに創る

公益社団法人 日本臨床工学技士会
理事長 肥田 泰幸

▼ご挨拶文

 第37回日本臨床工学会が、「臨床工学技士の未来への挑戦 ~Shaping the Future Together~」をテーマに、日本の首都、東京の地で開催されますことを心よりお慶び申し上げます。
また、本学会の開催に向けご尽力いただいている岡本裕美学会長をはじめ、東京都臨床工学技士会、実行委員ならびに関係者の皆さまに、心より敬意と感謝を申し上げます。

 いま、私たち臨床工学技士を取り巻く医療は、大きな転換点を迎えています。AI、医療DX、ロボティクス、ネットワーク化された医療機器、サイバーセキュリティ、そして在宅医療。技術の進歩は、これまで「病院の中」で完結していた医療を大きく変えようとしています。医療そのものが、施設中心から患者中心へ、さらに一人ひとりに最適化されたものへと変化していく可能性があります。

 そのような時代に、私たち臨床工学技士は何を専門とする職種なのでしょうか。
もちろん、生命維持管理装置を安全に操作し、管理する専門性は、これからも私たちの重要な基盤です。しかし、その専門性だけに留まり続けてよいとは考えていません。
医療安全、医療設備・インフラ、情報システムとサイバーセキュリティ、医療経営、在宅医療、災害対策、さらにはAIやデータ活用まで。医療と工学が交わる領域は、かつてないほど広がっています。

 私は、これからの臨床工学技士には、個々の医療機器を見るだけではなく、「医療というシステム全体を技術の視点から俯瞰し、安全を支える存在」へと進化する可能性があると考えています。

 そして、その先にいるのは、患者さんであり、ご家族であり、地域で暮らす一人ひとりの皆さまです。医療技術がどれほど高度になっても、それを安心して受けられなければ意味がありません。病院でも、在宅でも、そして災害時であっても、必要な医療が安全に、途切れることなく届けられる。その環境を技術の側から支えることも、これからの臨床工学技士の大切な使命です。
私たちが新しい領域へ挑戦する目的は、職域を広げることそのものではありません。医療を受ける皆さまの安心と安全を守り、より良い医療を社会へ届けるためです。そのためには、自分たちだけで未来を考えるのではなく、医師、看護師をはじめとする医療専門職、研究者、教育機関、行政、そして医療機器・ITを担う企業など、多くの方々との連携が不可欠です。

 私が日本臨床工学技士会の第9期のスタートにあたり掲げた言葉は、「対話と共有」です。異なる立場、異なる専門性を持つ人たちが対話し、それぞれが持つ知識や課題を共有する。その交点にこそ、新しい臨床工学技士の価値が生まれるのではないでしょうか。

未来は、誰かが用意してくれるものではありません。
そして、未来を予測するだけでも十分ではありません。
自ら一歩を踏み出し、異なる領域とつながり、試し、失敗し、また対話する。その積み重ねによって、私たち自身が臨床工学技士の未来を形づくっていくのだと思います。

「Shaping the Future Together」

この言葉のとおり、第37回日本臨床工学会が、世代や職種、組織の垣根を越えて語り合い、参加された一人ひとりが「自分たちはこれから何をすべきか」を考え、新しい一歩を踏み出す場となることを期待しています。

 そして本学会を通じて、臨床工学技士という存在を、より多くの皆さまに知っていただきたいと思います。皆さまが医療を受けるそのすぐそばで、医療機器と技術の安全を守り、医療を支えている専門職がいます。私たち臨床工学技士は、これからも社会との対話を大切にしながら、皆さまから信頼され、必要とされる専門職であり続けたいと考えています。

2027年5月、花のお江戸・東京でお会いしましょう。
そして皆さんで、臨床工学技士の未来を大いに語り合いましょう。

臨床工学技士の未来への挑戦 ~ Shaping the Future Together ~

第37回日本臨床工学会
学会長 岡本 裕美
(一般社団法人 東京都臨床工学技士会 / 東邦大学医療センター大橋病院 臨床工学部)

▼ご挨拶文

 第37回日本臨床工学技士会は、「臨床工学技士の未来への挑戦 ~Shaping the Future Together~」をテーマに、2027年5月8日・9日に開催いたします。現在の臨床工学技士を取り巻く環境は、医療DXの進展、AI・データサイエンスの活用、タスクシフト/タスクシェアの加速など、大きな変革期を迎えています。医療機器の高度化や医療安全の重要性が増す中で、臨床工学技士には、従来の枠を超えた新たな役割と価値創出が求められています。

 本学会では、昨今の医療情勢をふまえ、今後の臨床工学技士が医療の「未来」を受け身で待つのではなく、自ら創り出していく姿勢を共有するとともに、未来を担う若手が躍動できる大会となることを目指しております。さらに、臨床・研究・教育・産業界が一体となり、次世代の医療技術と職域の可能性を切り拓くことを目指し、最新技術の共有、臨床現場の課題解決、研究開発の推進など、未来の創造に向けた議論を深められればと思っております。

 今回、副題として「Shaping the Future Together (未来を一緒に形づくる)」を掲げております。臨床工学技士の未来を考えるうえで、各組織との連携は欠かすことができません。また、各組織だけに限らず、各企業の皆さまとともに、未来を見据えた協働体制を築くことが、これからの医療を創り出す大きな力になると考えております。技術革新が加速する時代において、臨床現場の課題と企業の技術力、そして学術的知見が結びつくことで、初めて新たな価値が生まれます。本学会では、その「共創」の姿勢を大切にし、臨床工学技士が主体となって未来を形づくるための議論と実践の場を提供できればと考えております。

 今回、「未来」と「共創」をキーワードに臨床工学技士が白鳥のように飛躍を目指す学会にしていきたいと思っております。当会委員が一丸となり心をこめて進めてまいりますので、皆さまと東京の地で、笑顔で会えますことを心より愉しみにしています。
 末筆ながら、皆さまの益々のご発展とご健勝を祈念申し上げますとともに、本学会へのご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

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