第46回日本腎臓学会東部学術大会

大会長挨拶

臨床腎臓病学の夢と期待

 第46回日本腎臓学会東部学術大会の開催にあたり、ご挨拶を申し上げます。
 東部学術大会は、昭和46年(1971年)に第1回目が開催され、以来、多くの諸先輩先生方のご尽力により、わが国における腎臓病の診療・教育・研究に多大なる貢献を果たしてきました。歴代大会長のお名前を拝見すると、小児領域からは、北川照男先生〔第19回、平成元年(1989年)〕、私の恩師である伊藤克己先生〔第28回、平成10年(1998年)〕、小板橋靖先生〔第36回、平成18年(2006年)〕が東部学術大会を主催されておられます。これら約半世紀におよぶ東部学術大会の歩みに思いを馳せると、小児科医である私に東部学術大会を主催する機会を与えて頂いたことに感謝の気持ちで一杯です。同時に、大きな責任を感じながら身の引き締まる思いで準備を進めております。
 東部学術大会設立の趣旨は、症例を十二分に検討する場を設けることだとお聞きしております。私自身も、患者さんを丁寧に診て深く考察するよう、日常診療のなかで心がけてきました。そのため、症例報告が主役となるようにプログラムを組ませて頂きます。また、東部学術大会の目的は、1) 明日からの腎臓病診療のための情報共有の場である、2) 若手、中堅、ベテラン、全ての年齢層の学会員にとって有意義な勉強の場である、3) 腎臓病の臨床・研究を志す研修医・学生のリクルートの場である、そして4) 腎臓病患者さんへの想いを共有した学会員相互の親交を温める場であると考えております。そのため、これらの趣旨に沿ったプログラムが組めるように鋭意努力いたします。
 本東部学術大会のテーマ(メッセージ)は、「臨床腎臓病学の夢と期待」としました。ポスターの写真やプログラム集表紙に掲載させて頂く予定の写真は、日本星景写真協会の有賀哲夫氏が撮影された写真です。八ヶ岳高原にある一本道の農道で、目の前には満天の星空が広がっています。まさに本東部学術大会のテーマに相応しい写真と考え、有賀哲夫氏のご厚意で使わせて頂いています。症例の丁寧な観察と考察は、より良い腎臓病診療の礎であり、その積み重ねが臨床腎病学の発展、夢と期待に繋がるものと確信しています。本東部学術大会が「臨床腎臓病学の夢と期待」に満ち溢れた大会となりますよう、どうか宜しくお願い申し上げます。
 本東部学術大会は、平成28年10月7日(金曜日)~8日(土曜日)、京王プラザホテルにて開催いたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

平成27年10月吉日

第46回日本腎臓学会東部学術大会
大会長 服部 元史
東京女子医科大学腎臓小児科 教授

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