当番世話人挨拶
当番世話人 中川由紀
順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器科学講座 教授

第42回 腎移植・血管外科研究会の当番世話人を務めさせていただきます、 順天堂大学 中川由紀でございます。
2027年5月22日(土)、23日(日)の2日間、順天堂大学 小川講堂において本研究会を開催いたします。2019年に順天堂大学に赴任し腎移植医療の体制を立ち上げて100症例を超え日々努力して参りました。この度、本学が本研究会を担当させていただくのは初めての機会となります。至らぬ点もあるかと存じますが、順天堂大学一丸となり、実り多い会となるよう鋭意準備を進めております。
本研究会のテーマは、順天堂大学の理念である「不断前進」といたしました。医学・医療は日進月歩で進化し、治療成績の向上にとどまらず、患者のQOLやSDMに象徴される「個の尊重」がこれまで以上に求められています。腎移植・血管外科領域においても、技術革新とともに医療の本質を見失うことなく、常に前進し続ける姿勢が重要であると考えております。
本研究会はこれまで、腎移植医療、透析療法、腫瘍外科における血管外科領域の発展を通じて社会に貢献してまいりました。外科医療は侵襲的な手段を伴う一方で、「病める患者を救う」という強い使命感と慈悲の心を根底に据える必要があります。高度な技術“Skill”の習得と革新、そして進取の精神“Spirit”を両輪として、次世代へ確実に継承していくことこそ、私たちに課せられた責務であります。本会では、腎移植・血管外科の現在地と未来を見据えた多角的な議論の場を提供いたします。臓器提供のあり方や社会との接点、腹腔鏡・ロボット支援手術を含めた移植手技の進歩、ブラッドアクセス手術の最適化、さらに分子標的薬・免疫療法時代における拡大手術と血管外科技術の役割についても議論を深めます。また、他臓器移植領域との連携や若手育成を目的とした企画も準備しております。
特別講演には、元ラグビー日本代表であり医師として新たな道を歩まれている福岡堅樹先生をお迎えいたします。トップアスリートとしての経歴を持ちながら、さらに医師という新たな領域へ挑戦されたご経験から、現状に満足せず常に高い目標に向かって努力し続ける姿勢についてご講演いただきます。
本研究会の原点は、症例に基づく率直で活発な議論にあります。対面での交流を通じ、分野や施設を超えた知の融合が生まれることを期待しております。
初夏の東京にて、皆様と熱い議論を交わせますことを心より楽しみにしております。何卒よろしくお願い申し上げます。
