第28回腎移植・血管外科研究会 テーマ リサーチマインド

当番世話人挨拶

第28回腎移植・血管外科研究会 当番世話人 吉田 一成(北里大学医学部泌尿器科)

 東日本大地震により、犠牲になられた方々の御冥福をお祈り致します。被災者の皆様には心からのお見舞いを申し上げます。皆様の安全と健康、そして被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

 第28回腎移植・血管外科研究会をお世話させていただくことになりましたので、ご挨拶申し上げます。2010年7月に改正臓器移植法が施行され、早1年が経ちます。また、2011年3月の東日本大震災の後、多くの悲しみを超えて復興に向けて皆が一致団結して行動する大切さが再認識されています。このようななか、第28回腎移植・血管外科研究会は2012年7月6日、7日の二日にわたり、神奈川県箱根町湯本にあります、湯本富士屋ホテルにおいて開催することといたしました。
 腎移植治療はまさに、多くの医療従事者が一致団結して、治療に当たるチームワークの賜物であることは論を待ちません。外科医や内科医のみならず、コーディネーター、看護師など、多岐にわたる多くの医療従事者がチームを組んで患者を支えることこそ、この時代の医療に最も必要な要素の一つであると言えます。また、医療は、より安全で、低侵襲なものへ向かっており、内視鏡手術や新たな分子標的薬による治療なども必須の手段になっています。今回の大会のテーマを「チームワークの稔り:腎移植」として、腎移植・血管外科に携わる医療従事者の皆様に幅広く集まっていただき、昔から諸先輩方がされていた「とことん、車座で話し合う」スタイルで、自由な、そして活発な討論を通して、医療の発展に寄与していただきたいと考えております。
 是非、皆様には初夏の箱根に集い、軽装で熱く率直な討論をし、その後は温泉でリラックスして新たな啓示の契機としていただくよう心より願っております。

2011年7月吉日