第42回日本小児腎不全学会学術集会

会長挨拶

第42回日本小児腎不全学会学術集会
会長 野島道生
兵庫医科大学 腎移植センター長/泌尿器科 臨床教授

 

 この度、第42回日本小児腎不全学会学術集会を2021年12月9日(木曜日)~10日(金曜日)の2日間にわたり開催させていただく兵庫医科大学泌尿器科・腎移植センターの野島でございます。歴史ある本会を担当させていただけることを大変光栄に存じますとともに、会員の皆様に厚くお礼申し上げます。実りある学会となりますように教室員一丸となって準備を進めております。
 未曾有のパンデミックとなった新型コロナウィルス感染拡大のため、本会も当初予定しておりました2020年12月から1年延期させていただきましたが、今年も感染状況が好転しないことから学会場での開催を断念し、完全WEB形式によるオンライン学会として開催することにいたしました。会員と関係者の皆様にはご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。皆様のお力添えをいただき、実りある学術集会を開催できることを祈念しております。

 本会のテーマを「支える力と抱き上げる心 ―小児腎不全医療 分野を超えた連携―」とさせていただきました。生まれついて、あるいは幼くして腎不全という重荷を背負った子供たちを小児科医と泌尿器科医・外科医が支え、移植医が腎移植という治療で抱き上げ、患児らが成長して人生を歩いていけるようにする概念を表現したいと考えました。そして、副題の「分野を超えた連携」は、よりよい小児腎不全医療のために、専門分野が異なる医師および様々な職種が連携するという本会の特筆すべき点をより進化させる契機となることを希望して加えました。主要プログラムとして特別講演、教育講演、セミナー、シンポジウム、ワークショップを予定しております。内容は腎代替療法と合併症管理、腎移植児の運動・食事指導、小児ネフローゼ症候群治療、腹膜透析、献腎移植、高難度小児腎移植症例における施設連携、腎疾患の遺伝子異常、aHUSの診断と治療など、日常診療の悩みから最先端の知見まで多岐にわたりご講演いただく予定です。学会員の皆様にとどまらず小児腎不全医療にかかわる多くの人にとって大変有用で貴重な機会になると期待しております。
 この学会が今後の小児腎不全医療の発展に貢献するために、多くのスタッフの方とともに是非ともご参加いただき、活発なご討議をお願いしたいと存じます。オンライン学会となりましたが最善の努力をしてまいりますので、ご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

 今般、新型コロナウイルス感染が小児にまで拡大しており、皆様におかれましても大変なご苦労が続いていることとお察しいたします。皆様のご健勝をお祈りするとともに、新型コロナウイルス感染症問題が1日でも早く収束しますことを切に願っております。

2021年9月


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