第56回日本小児腎臓病学会学術集会

ご挨拶

第56回日本小児腎臓病学会学術集会
会長 藤枝 幹也
高知大学医学部小児思春期医学 教授

 この度、日本小児腎臓病学会の第56回学術集会の会長を拝命しました高知大学医学部小児思春期医学の藤枝幹也でございます。2021年(令和3年)7月9日(金曜日)~10日(土曜日)に高知市文化プラザかるぽーとで開催させていただきます。本学術集会を開催させて頂くにあたり、一言、ご挨拶申し上げます。

 本年年頭から発生した新型コロナウイルス感染症は、瞬く間に全世界に蔓延し、多くの人々が、愛する家族や友を失うという悲劇に見舞われました。現在、人類は、叡智を集め、感染症に立ち向かうべく日夜努力を続けており、近い将来、制御できる時が来ると確信しています。しかし、未だ完全な制御下に至っていないため、この感染症の影響を最大限に抑制すべく、十分な安全対策をとり開催できるよう準備しております。

 さて、本学術集会のテーマを「小児腎臓病医療学の進歩と普遍性」とさせて頂きました。小児腎臓・泌尿器疾患領域は、その診断と治療において長足の進歩が認められております。一方、体系化された治療によっても難治例があり、進歩と同時に問題点を抽出し、未来に向けてさらに力強く歩んでいくことを確認したいと思います。同時に、胎児期や幼少期の環境が将来にわたる腎疾患や成人病の発症に影響すること、さらに他臓器疾患の合併症や治療による腎障害に対する対応など、小児腎臓医にとって多分野にわたり果たすべき役割は増していますので(普遍性)、他学会・他領域との共同体制づくりが重要であり、この点も共有認識したいと考えています。

 本学術集会では、一般演題に加えて、特別講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、ランチョンセミナー、各種研修会などを企画しています。ソーシャルディスタンスは保ちつつ、熱き議論を重ねて、目指す心は密になって頂きたいと希望しています。

 皆様は、日々、子どもたちのために日々、心身を削りながら日常診療、研究に没頭されていると思います。雄大な太平洋や大河、深緑と突き抜ける青空のもと、海・山・川の恵みと美酒に舌鼓しながら、心身をリフレッシュして頂きたいと思います。たくさんの皆様のご来高を教室員一同、心よりお待ちしています。

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