第9回日本運動器疼痛学会

コミュニケーションスキル研修会

国立精神神経医療研究センター認知行動療法センター
センター長 堀越 勝

 2016年6月米国糖尿病学会は世界26カ国で実施したタイプIIの糖尿病患者を対象とした調査結果を報告した。その内容は、コミュニケーションに長けた医師の患者は自己管理が良くなっているというものだった。自己管理(セルフケア)が糖尿病治療にとって非常に重要であることは周知のところであり、ある意味でセルフケアは慢性疼痛を抱える患者にとっても重要なことと言える。治療者の対話スキルの良し悪しが治療の質を決める要因の一つとなるのだとしたら、対話スキルの向上は日常の診療や介入の質の向上に役立つと思われる。
 本研修は、医療従事者の対話スキルの向上を目的としている。普段、なにげなく行っている言葉かけを振り返り、そこにある法則を理解し、意識的に言葉かけをすることが出来るようにステップごとに学習し練習する。素の対話スキルをケアのための対話スキルに変換するための幾つかのコツを紹介する。まず、①対話のリズムを変えることから始め、次に、②対話をケアの対話にするためのフォーム「形」を学習する。さらに、③ぶつからない関係作り、相手の心をONにするスキル、最後に④相手を動かすためのMOVEスキルを身につける。これらは新しいスキルではなく、医療従事者が普段患者に投げかける言葉の順番を意識するなど簡単に実践できるスキルである。なお、本研修は参加型であり、参加者には研修の中で積極的にスキル練習やロールプレイなどを実施して頂く予定である。

1)日時:2016年11月27日(日曜日)13:10から16:00(170分)
第9回日本運動器疼痛学会 第2日目
2)場所:御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(1階 Room B)
3)参加費:1,500円(当日受付にてお支払いください)

参加申込書

事前参加申込の受付は終了致しました。
参加をご希望の方は、当日会場にてお申し込みをお願い致します。

申し込み先:第9回日本運動器疼痛学会運営事務局
      株式会社ピーシーオーワークス 房田、宍戸
E-mail:jamp2016@pcoworks.jp(上記の必要事項を記入し、お送りください)

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